2005.1.30
ブログを始めてから、このところ毎日何かしら綴っている。 ブログには、なにかしら、毎日綴らされる魅力というものがあるのだろうか。 それは、ブログは更新するのが楽という点にあると思う。 この、ホームページは、ここのところ、ここしか、更新していない。 メールマガジンの連載から、始まり、ホームページへ移行し、ブログへと気持ちが移行しつつある。 これでは、いけないと思っているのだが、なにせ、一つのことをはじめると、なかなか、気が他のところにまわらない。 ブログでは、頭の中の混乱の吐き出し場として、色々なものを数多く綴ろうと思っている。ブログ名に透明の想とつけたのもそのためである。 透明の向こうは、こちらがわから、あちらがわだが、想はこちら側とあちら側の中間点に位置する。こちら側も、あちら側も見渡せる中間点。思っている事を連ね続ける意味での想となる。 とにかく、書き続ける、大量の想である。 大量文字を羅列させ、大量の塵の山の中から、一つの宝を見つけられたら、素敵な事だと思う。それを、読む人にとっても、自分自身にとっても。 私が、今、感じている事があるのが、自分が幸せにならなければ、他人の幸せには結びつかないという点にある。自分勝手な考えだと以前は思っていた。 だけど、自分が本当に満足していないと、それが、人に伝わってしまって、結局のところは、他人も満足しない結果になってしまう。 全ては、自分からである。 それは、自分勝手だろうが、自分の満足は、人の満足へと繋がるのである。 嫌々、人の面倒を見たりしたところで、結局は、人へ伝わってしまう。 本当に、人の満足を考えるのであれば、自分が満足しなければならない。 人の面倒を見ることを満足していれば、それは、人の満足へと繋がっていくはずである。 そうすれば、もっと、謙虚に、優しくなれるのではないかと思う。 自分で、自分の事を満足する人になりたいと思う。 こんな事を、この場で綴っていても、それは、どうにもならないと思うのだが、とにかく、私はそのように感じている今日この頃である。
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2005.1.28
ブログを最近始めた。 この、透明の向こうよりは、少しだけ、まともになると思う。 ここで続けてきた、短い文は、ブログに適当だと思う。 最初は、私の思った事を、物語形式ではなく、普通の文で続けていこうと思った。 だけど、続けているうちに、自然と物語形式になってしまった。 私にとって、普通に思った事を綴るより、架空の世界を作り上げて綴る方が遥かに楽な作業であるということに気付いた。 普通の文というと、日記や、作文、感想文、論文などである。 とても、苦手である。 日記は、まだしもいいとして、感想文なんて、何を書いていいのか分からない。 良かった。面白かった。素敵だった。感動した。 だけでは、駄目だという。 どのように、面白かったのか、感動したのかを書けという。 どのように。 わからない。 頭を悩ませ、天井を見上げ、「どのように面白かったかが、わからいけど、とにかく面白かった」 と書こうとする。 きっと、そんなことでは、駄目だという。 分からない。 だから、あらすじを書いて、「といったところが面白かったです」と書く。 駄目だと言われる。 あらすじを書いてはいけないと。 しからば、何も書くものか。 けっきょく、何も書かない。 どうしても、そこには、人の価値観が存在してしまう。 もっと、自由な方がいい。 人に個性があるように、文にも個性がある。 どのように書いたとしても、それは、判断されるものではなく、意味を汲み取るものだと思う。 ただ、あまりにも、支離滅裂だと、何が何だか分からないけれど。 自由な発想は大人になるにつれて、失われつつある。 それは、こうあるべきが最初に始まるからである。 こうあるべきは、意味があって初めてこうあるべきが生まれる。 その意味を伝えようとしないで押し付ける。 「釘は、金槌で叩くべきである」 当たり前のことのように思われる。だけど、釘を石で打ったっていいはずだ。 だけど、一番適当な物が金槌なのだ。 一番ふさわしいのが。 だから、「釘は、金槌で打つべき」ではなく、「金槌で打つのが楽で一番ふさわしい」と言うのが適当ではないかと思う。 ここで、一つの問題がでてくる。 押し付けるのは、良くないようなことを綴ったのだが、結局はそれが、押し付けていることになってしまう。 ・・・?
また、訳の分からない事になってしまったのだけれど、とにかく、ブログを始めたということを言いたいだけなのである。 「もし良かったらブログも見てね」と。
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2005.1.26
君は立ち止まった。 おもむろに。 僕も立ち止まり、君を見つめた。 君はうつむいていた。 今日が最後の日だから。 僕達は、いつも一緒だった。 何処へ行くのも。 だけど、これからは違う。 「これが最後だ」 「これが最後ね」 それは、突然やってきた。 僕達が一緒になったとき、いったい、誰が、想像しただろうか。 いいや、誰も、想像していない。 それは、夢のような幻想だった。 気付くのが遅すぎた。 今、思えば、結論はとっくにでていたのに。 「そんなのいや」 「仕方がないんだ。結局はこうなるようになっていたんだ」 さっきまで、あんなに強がっていたのに、君の可愛い顔は端整さを失っていた。 「泣くなよ」 僕は、目の下をそっと親指でなでた。 君は、顔をそむけた。
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2005.1.22
輝きを失った瞳は衰退への道を歩む。 輝きを失った星は存在しない。 でも、輝いている星も存在しない。 存在しなくてもなお、輝き続ける星。 時間の光を越えて、旅をする。 何億光年と旅を続ける光。 僕達は、上を見上げていた。 存在しない星を瞳の中に輝かせて。 お互いの瞳を見詰め合った。 瞳は輝いている。 星の影響だろうか。 「僕達は輝き続ける事ができるのだろうか」 「きっと、永遠に」 「そうかい」 瞳の輝きは、僕の冷静さを失わせた。 「ねえ、天空の台地って存在するのかしら」 君は言った。 「たぶん」 僕は、言った。 「星に願いを叶える事ってなんだか、分かるような気がする」 君の瞳の中の輝きに吸い込まれ、永遠に漂いたいような気がした。 「旅を続けるんだ、あの星のように。永遠に」 「きっと、いつまでも、光続けられるわよね」 「たぶん きっと、冷静ではなかったのだろう。 悦子とは、何年も一緒に旅をした。 山に行き、テントを貼り、星を眺める。昼間は、光にまみえて隠れていた点のような光が闇の中にさらされるように、現れる。 自らの存在を隠そうとしても、隠しきれないでいるようだ。 謙虚に写る。 それは、積極的ではなく、消極的でもない。 そんな概念を考える事自体がおかしい。 謙虚でいて、輝いている。 けっして、目立とうとせず、でも、目立つ。 「ねえ、このまま年をとって、光を失って、永遠に闇の中に葬り去られるの」 「君が望むのなら」 「それが、いいの。私は永遠に光るなんて嫌だわ」 「何故だい」 「きっと、永遠っていうのは、みんなのものなのよ、私たちのものではなくて」 「僕と悦子とのものでもある」 悦子は、悲しい瞳をした。無数の星が朝の光の中に隠れてしまうかのように。 「輝き続けてはいけないの、けっして、闇に戻らなくてはいけないの。だって、みんなの願いを聞き、みんなの、ねがいをかなえなければいけないのよ」 「そんなことしなくてもいいさ」 「それが、いやだから、こうしているのよ。でも、それは、結局、みんなにさらされる事になるの」 「僕がいる」 「そうね、あなたがいるわね。きっと、そうね」 僕達は、お互いの瞳を見詰め合い、星に吸い込まれた。
星が、自らの存在を取り戻したかのように、消えてなくなったとき、悦子も居なかった。 僕は、探さなかった。 わかっていたからである。 悦子が自ら輝き続ける事を辞め、星のように積極的でもなく、消極的でもない存在になった事を 僕の瞳の中には、悦子の瞳の輝きは失われていない。 しかし、悦子は、誰のものにもなった。 みんなのものに。 僕達が、旅をしたときには、もう戻れなかった。 星が輝いている。 僕は、見つけた。 「ねえ、みんなの輝きは、あなたのものなのよ」 悦子は言った。 「たぶん」 僕達は、旅を続けられない。 「君は、君の行くべき道を行くんだ」 そうするべきだったんだ。 たぶん、きっと。
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2005.1.21
静かね。 何もかも。 私はこんな静けさが好きなの。 ほっとする。 目を開けていても、ウサギみたいに耳をそばだてても、何も聞こえない。 防音の部屋に入ったんじゃないの。 あそこは、無理に音を聞こえなくしてるだけね。 何もかもが静かなの。 音は、あるわ、でも、その音はほんのささいなの。 だから、何をしても、音がしないわ。 みんなには秘密よ。 だって、みんなが来てしまうとうるさくなってしまうじゃあない。 その前にここは消えてなくなってしまうんだけど。 ねえ、聞いてるの。 そうか、ここは、音がささいなのよ。 だから、秘密なんて言わなくても、誰も聞こえやしないわ。 でもね、さっきから、じっと、何かが潜んでいる感じがするの。 なにか、よからぬ何かね。 きっと、私をつけて来たのね。 どうしましょうか。 大声をだしたって、誰も来てくれないし、誰も助けてくれないの。 こんな時、助けてくれる人がいたら、素敵だと思うんだけど。 でも、よく、言われるの。 頼るんじゃあないってね。 助けを呼ぶんじゃあなくて、自分から何とかするんだって。 そうすれば、きっと、助けに来てくれるんだって。 ある人が言っていたわ。 どうしましょうか。 そうよ、怖がってはいけないわ、毅然とした態度をとらなくては。 そうよ、私が、何も怖気ついていないって分からせればいいのよ。 でも、どうやって。 そうよ、私が、潜んでいる何かに近づけばいいのよ。 いい、行くわよ。 なにも、怖くなんかないんだから。 ほら、とりこし苦労だったわ。 でも、何か音がする。 静かじゃあない。 なに、この騒々しさは。 私の、胸騒ぎなの? それとも、なにか、もっと、別なものが近づいているのかしら。 口よ、口が辺りに散らばっているの。 口のお化け? 音の生物? 笑っているわ。皆して。 どうして、どうして笑うの。 何がそんなにおかしいの。
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2005.1.19
君はいったい誰なの? 毎日僕を揺るがせる。 僕の瞳には君がぼやけて写る。 姿が見えない。 分かっているさ。 僕も、君も、会ってはいけないことを。 会えば君と僕が混沌とした渦の中に巻き込まれていく。 「瞳を閉じるだけでいいの」 君は言う。 確かに瞳だけを閉じれば僕は君と一緒だ。 君は、僕の中に含まれる。 優しく包みこむ。 僕も、優しく包み込まれる。 君だけが、僕を知っていて、僕だけが君を知っている。 だけど、それは、目を閉じるだけでしか実現しない。 「そんなのいや」 君は言う。 さらりとした声だ。 「仕方がないんだ。この世の中にはどうにもならないことがあるんだ」 君は、背中を向ける。 体が小刻みに震えている。 「ねえ、僕達は、会ってはいけないんだ。僕達が出会うとどうなるか君にも分かるだろう」 君はなおも小刻みに体を震わせている。 「互いに、100パーセント合うからこそ僕達は会えないんだ」 「どうして」 君は言う。 「どうしてって、100パーセントは、お互いを必要としないからだ」 君は僕の目を見つめる。 「100パーセントでなければいいのね」 「そうさ、100パーセントでなければ」 だけど、それは、無理な事だ。それは、君にも分かっている。 僕は目を開ける。 光の粒子が僕の目を閉じさせる。 君は居ない。 目を閉じたのに。 「ねえ、何処にいるの」 声が聞こえる。 暗闇のなかから、声だけが反響して僕の体を振るわせる。 「ねえ、何処にいったのよ」 君の声がさらに聞こえる。 全てのもの震わせる。 「ここだよ」 僕は言う。 「何処、何処」 その声ばかり繰り返される。 光が差し込んでいる。 僕は、目を開ける。 そこには、君が居る。 いや、ただの残像さ。 「やっと会えたのね」 君は言う。 君の姿がくっきり見える。 窓に着いた水滴を確実に取ったように。 辺りが震えている。 何もかも。 僕達は、見詰め合った。 砂漠の台地にいる。 僕達の砂漠に。 「さあ、困った事になった」 「別に困りもしないじゃあないの」 「僕達は、ここをさまようんだよ、水を求めて」 「きっと、さまよい続けた果てには、オアシスがあるわよ」 「蜃気楼さ」 君は微笑む。 「私達が蜃気楼なのよ」 「そうか」 君が居て、僕が居る。 それは、蜃気楼さ。 全てが、残像にすぎない。 「ねえ、私達って、幸せよね」 「何が」 「蜃気楼の中にいるっていうことよ」 「そうか」 僕はうなずく。 灼熱の台地の中で、僕達は水を求めてさまよう。 さまよい続ける。 水が現れた。 蜃気楼さ。 飲むことも出来なければ、触れることも出来ない。ましてや、喉の潤いも得られない。 「だけど」 「だけど?」 目を開けるとそこには、なにもない。 あるのは、普段、見慣れた風景だけ。 目を閉じても風景だけ。 殺風景な。
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2005.1.16
とんでもない。 ここは、眠らない。 雑踏とネオンと抜けない風。 日の光は雲に遮られ、ぎらついた瞳だけがいやに明るい。 踏みしめる大地はどれも不安定だ。 硬い台地のはずなのに。 少しでも、踏むべきところを間違えると、崩れおちてしまう。 綱渡りでもしているピエロのように。 地雷におびえながら、歩き回る兵士のように。 だが、ここはしっかりとした、平坦な台地のはずだ。
感覚がない。 踏みしめている。 一人の男が近づいてきた。 目がぎらついている。 「なあ、何処に行くんだい」 男は言う。 僕は、無視をする。 「なあって言っているじゃないか」 男はぎらついた目で言う。 蛇のような目だ。 口も蛇のようだ。 舌の先が二つに割れていて、高速でうごいている。 もちろん、人の口で舌も動いていない。 だけど、蛇にしか見えない。 「爬虫類は嫌いだ」 男は倒れ込んだ。 そのまま。 不安定な地面に。 僕は、男が倒れ込んだ所を一瞥した。 全く。 手が痛んだ。 女が近づいてきた。 「ねえ、さっきの奴あんたがやったの」 目がぎらついている。 「あんたがやったんじゃあないのか」 そう言って通り過ぎる。 スネに硬いものが当たる。 下を向くと赤いハイヒールが見える。 その先に、黒いストッキングで覆われた足が見える。 「待ちなよ」 僕は、無視をする。 「何よ」 女性は言う。 僕は無視をする。 ハイヒールが目の前に見える。 その先を辿ると、スリットの入った、ロングスカートが太ももまで捲れていた。 ここは、ゲームの世界か。
ゲームは嫌いだ。 やれば、やった分だけ疲労感がたまる。 決まりのあるパターンを見つけ、ひたすらに、成長して、敵を倒す。 ただ、それだけなのに、こぞって、人は新たなものを見つけようとする。 ゲームの手中にはまって、脱出できない。蟻地獄と一緒だ。
「なによ、無視しなくたっていいじゃあない」 女は言う。 「生憎、爬虫類は嫌いだ」 僕は言う。 「それって、爬虫類差別ね」 無視をする。 「あなったって、爬虫類みたいよ」 僕は、立ち止まる。 女の目をみる。 さっきのぎらつきは消えていた。 空は明るい。 台地もしっかりとしている。 この女の毒素にはまったのか、爬虫類は嫌いだ。 女は僕の手を握った。暖かさも、冷たさもない。 手をふりほどこうと思った。 だが、振り切れない。 手が棒のようだ。
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2005.1.13
一つの事に集中する。 集中力は大切だ。 だが、その集中は時として仇となる。 周りが見えない。 盲目の剣士になる。 剣士というと格好いいだろうけど、周りは敵だらけだ。 どんなに熱い心をもっていたとしても、それは、時として冷酷なまでの冷たさを周りにいだかせる。 いつも、心に闇を抱え込み、日の当たる事を好まない。 孤独を愛する。 時に、無性に涙がこぼれる。 それが、剣士の嵯峨だろう。 風が吹く。 風は、いつも微笑みかける。 塵や埃までもが微笑みかけてくる。 だが、その微笑みは、またたくまに通り過ぎていく。
僕達は、風の中で知り合った。 「風を捕まえた」って言っていた。 何が風なんだろう。 風が吹き荒れる海岸で今日みたいに寒い日だった。 何故、海岸にいたのだろう。 僕は「風を感じたかったからさ」と言った。 冗談のつもりで言った。 大抵の場合、こんな事を言うと、愛想笑いをされるか、無視をされる。それは、どうでもいいことなんだけど、君は違った。 「私も、風を感じたいの。でも、風を感じるのって難しいね」 君は微笑んだ。 「一人で何をしているんだい」 僕が聞くと、突風が吹いた。 君は何かを話した。
剣士は一人きりさ。 周りを巻き込まないようにしているんだ。 だから、一人さ。 それが、剣士の有りかたっていうものだろ。 君は、知っていたんだ。剣士を。 だから、あんな事を言ったんだ。 だけど、剣士の傍には長く居られないことを知っていた。 それが、君の賢いところで、周りと違うところなんだ。 君は、剣士を求めていた。
こんな事を言っていると、僕が剣士みたいに聞こえるから、「僕は剣士じゃない」と言っておこう。 ただ、君が剣士を求めていたっていうことだけなんだ。 君を風が連れてきてくれたんだ。僕達が出会うべくするように。 飛ばされないように僕達は紐でお互いを結び合った。 きつく。 「昨日ね、とっても嫌な事があったの」 そういうと、君は海を見つめた。 波が君の足元まで押し寄せてきた。君は、動かなかった。何も。 「彼氏とでも喧嘩をしたのかい」 君は首を横に振った。だが、口は閉じられていた。 波の音だけが規則的に聞こえた。 風は止んでいた。 僕は、何も言わなかった、ただ、海を眺めるように君を見ていた。 君は後ろを振り向き、僕に言った。 「ねえ、このまま、海で泳ぎたくない」 「いや、泳ぎたくないね」 彼女は微笑み、海を眺めた。 「ねえ、これから私は泳ぐわ、どこまでも、泳いで世界を一周するの。それで、色々な人と出あって、色々勉強して素敵な人になるの。海はどこまでも繋がっているのよ」 「それは、素敵だ」 僕が言うと、突風が吹いた。
彼女は水を沢山吸い込んだ。 いきなり、海に入った。 小走りで駆けて、海に浸かったかと思うと波に飲まれた。 僕は、何も考えず君を抱き上げていた。 いきなり、海に入り心臓発作を起こしたのだろう。 冷たい体をさすった。 紫に変色した唇に人工呼吸をした。 唇は冷たかった。 人工呼吸の仕方なんて良く分からなかったけど、とにかく、夢中で、映画かなにかで見た時と同じようにした。 死んでしまうんじゃあないかと思った。 長い長い間、僕は人工呼吸をした。
剣士は、時として熱くなる。 そして、必死で守るべくものを守る。 だが、敵は多い。 剣士は知っている。 守っても、やがては、守りきれない事を。 守れば守るほど敵が増えるからだ。 増えすぎた敵は、大切なものを奪おうとする。 それは、見事に無惨だ。 君は知っていた。 だから、剣士に負担をかけまいとした。 拒んだんだ。 だから、自ら敵に身をささげ、倒そうとした。だが、敵は倒れなかった。 君ほどの剣士を僕は見たことがない。
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2005.1,10
こんなことならば、ここは、永遠に葬り去ろうかと考える。 ここは、宇宙の片隅にある塵である。 光りもしなければ、気付かれることもない。 「まっとうな考えだ」 太い声が聞こえる。 この声を聞くと、僕は動けなくなる。 目を開けているが焦点が定まらず、そもままじっとしている。 「こんなところ、屑だ、何の役にもたたない。なにもかもやめてしまえ」 太い声の主はさらに大きな声を出す。 「いったい、何を求めているのだろう」 僕は呟く。 「無駄なことだ」 太い声はあっさり答える。 「そんなことないじゃないの」 優しい女性の声が割り込んでくる。 「何が」 僕は聞く。 「無駄なものなんてこの世に一つもないの。役にたたないように思えるものほど役に立つんだから」 女性の声は僕を和ませる。 「この世で役に立たないものは生きていけないんだよ」 太い声は言う。 「あら、役に立つものと役に立たないものをあなたは見分けられるのかしら」 「あたりまえだ」 「なによ、言ってごらんなさいよ」 「例えば、お前だ。何も身にならん事を話して、こいつを混乱させている。駄目なものは駄目なのだ」 「そう、駄目なものは駄目なの。あなたはそうやって考えるのね。駄目なものを良くしようっていう考えはおきないのね」 「そうだ。駄目なものを続けたって中途半端なだけだ」 「そう、あなたは単純だわ。」 「何がだ」 「いい、駄目なものってね、駄目だというから駄目なのよ。それはあなたが考えているだけのことなのよ。他の人が居たら、あなたの意見に賛同する人もいるし、私のように反対の意見を持っている人が居るものなのよ。簡単に駄目って決め付けられないのよ」 「いや、違う。駄目なものは駄目と決めつけないと新しい何かを生み出せないのだ」 「そうじゃあないのよ。新しい何かを生み出すには、駄目が含まれていないといけないのよ」 「そんなことはない」 二人のやり取りを聞いて僕はやっと体が動いた。 分厚い氷が溶け出し外の空気にやっと触れる。 徐々に体に血が流れていく。 「ねえ、二人とも、いいんだ。駄目でも駄目でなくてもいいんだ。ここには、何かがあるんだ。 きっと、何かが。それは、僕には分からないよ。でも、ここにいるということは、導きか自由意志の両方なんだ。君達に出会わなかったら、とっくに、ここに居ない」 「そうか」 「そうね」 二人は消えた。 強風が吹き、枯葉を撒き散らし、また元に戻った。 ここは、僕を含めて、三人の居場所なんだ。 二人は、時折姿を現すだけで、ほとんどは僕一人なんだけど。 それは、孤独さえ感じる時だってある。 でも、それはそれでいいんだ。
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2005.1.6
年が明けてしまった。 去年のうちに片付けなければならない事が山積みだった。 綺麗さっぱりして輝かしい新年を迎えようと躍起になって動いていた。 だが、躍起になればなるほど、雑然とした。 雪が降っていた。 窓の外を見ると雪は降り積もっていた。 雪かきをしても、しても辺りは降り積もっている。 降り積もる雪を必死にスコップで脇に固めているおじさんの姿が印象的だった。 僕は、降り積もる雪をそのまま道路の片隅に雑然と積み重ねようとしていただけなのかもしれない。雪ダルマでも作っていた方がよかった。 「ねえ、雪って不思議よね」 雪だるまが言った。 「雪って君は雪で出来ているんじゃあないのかい」 僕は言った。 「君は何でできているんだよ。私を雪で出来ているなんて言うのなら君は細胞で出来ているんじゃあないのかい」 雪ダルマは言った。 「いや、君より、僕は複雑なんだ。それは、僕の体は細胞で出来ているかもしれない。だけど・・・」 そこまで言うと僕は、何がなんだか分からなくなった。 僕は細胞で、できているけれど、雪だって雪という細胞でできている。いや、結晶か。何が複雑なんだ。 「そんなことは、どうでもいいんだよ。ただ、私という存在があるということなんだ。ここに存在しているということだけよ」 僕は、目を覚ました。 淡い光を受けて。 雪は解けていた。何もかも。滴り落ちる雫が連なって地面を叩いていた。 テレビをつけた。 今日は、一月六日だった。 いったい、僕はこの六日間何をしていたのだろう。 僕は、炬燵から這い上がり、洗面所へ行き鏡で僕の顔を見た。 顔は丸かった。 白かった。 眉毛が太く目がまん丸で白目がなく口が棒のようにまっすぐだった。髪の毛がない。 鏡の向こうからは、裸の女の人が僕を見つめていた。 色が白かった。 感じのいい胸とピンクの乳首、くびれた腰に薄い陰毛。長い髪の毛は縮れて濡れている。 黒目の多い瞳に小さくとんがった鼻に小さな唇。 僕は、振り返った。 だが、誰も居なかった。 水を流した。 命一杯。 排水溝に流れる水。 排水溝の音。 鏡の向こうの女の人はじっと前を向いていた。 ただ、突っ立っていた。 氷付けにでもされたように。 僕は、顔を洗った。 水は温かだった。 お湯は出ないはずだった。 去年からガスが止まっていたはずだ。 顔が急に熱くなった。 皮膚をはがされてしまったかのように。 「ねえ、あなたは、何でできているの」 女性は言った。 僕は炬燵に居た。 隣に鏡の女性が寝ていた。 体は濡れていた。水の匂いがした。 「ねえ」女性は僕に抱きついた。 とても、ひんやりしていた。 僕も裸だった。 僕は、女性の唇にキスをした。 排水溝が唸っていた。 水を止めた。 女性の舌はとても冷たかった。 何度も、舌を絡めた。彼女の唾液は透明な水の味がした。 鏡を見ると、そこには、すこし、やつれた僕の姿しか見えなかった。 雪の結晶が光っていた。 「雪って、結晶の結合なのよ、でも、それは、やわらかなの、どのようにでも変化するの」 女性は腰をのけ反らした。 僕は、髭を反った。
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2004.12.27
渦の中に僕は居る。 上を見上げると泡がぐるぐる回っている。 光が差し込んでいる。 洗濯をしている洗濯機の底から上を見上げるとこんな感じだろう。 ぐるぐる回る。 だが、ここは、洗濯機ではない。 ここは、いったいどこだろう。 僅かな光が差し込んでくる。 辺りはダークブルーで囲まれている。 ぼくは、深淵に居る。 ここは、何処だろう。 魚は居ない。 深海魚の目のつぶれた海底だけに生きる生物を想像する。 髭を生やした老人が見える。 目が大きく、笑顔の口が大きい。 顔だけだ。 見えるのは。 やがて消える。 消えると僕は我に帰る。 ここは、何処でもない。 きっと、皆がいる場所だ。 皆がいる場所? そう、ここは、皆の底にある皆が集う場所。 皆が抱えている奥深い場所。 深淵。
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2004.12.23
光は、そろそろ見えなくなるだろう。 少し前までは、大きな光だったのに。 いまでは、米粒より少し大きいきい程度だ。 上を見上げた。 ここまでくるのに、いったいどれだけの時間と労力をかけたのだろう。 男は、ひたいの汗をぬぐった。 上を見上げると、そこには、ほんのわずかな光しか見えない。 下を向いた。 汗が滴り落ちる。 硬い物と硬い物が勢いよくぶつかる音がした。 赤い火花が散った。 一瞬男の顔が赤くなった。 水だ。 冷たい水が足元から染み出てきた。 男は上を見上げた。 光はなかった。 水かさは増していた。 男は、腰辺りまで水に浸かっていた。 笑っていた。 満面の笑みを浮かべて。 暗くて狭く、深い。 男が作り上げた井戸の中で声は反響していた。
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2004.12.19
「ねえ、後悔するする必要なんてないんじゃあないのかな」 君は言った。 「後悔なんてしていない。ただ、窮屈なだけなんだ」 君は、首を横に振った。 「そんなのは言い訳なんだ。それに、気づいていないだけ。」 「たしかに、君の言うとおりかもしれない」 「なんで、違うって言わなんだ」 「違うという事に意味がないと、思っただけなんだ」 「そんなの卑怯だ」 「ねえ、君は、わざと、反対のことを言っていないかい」 君は、微笑んだ。 そして、翼をひろげどこか遠くへ行ってしまった。 無数の小さな白い粒を残して。 窓を開けた。 冷たい風が入ってきた。 車の通る音と、どこかで下水道の工事をしている音が聞こえた。 今日一日何もしていないようなしているような気がする。 白い粒を見た。 「これが、今日さ」 君は言った。
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2004.12.19
それは、虚空の彼方にある。 虚空にあるそれは、簡単に掴む事ができない。 掴もうと思っても、掴めない。 でも、あるとき、突然、向こうから近づいてくる。 そっと、静かに、突然。 優しく微笑みかけてくる。 だが、掴めない。 掴もうと思っても、さらりと、かわされる。 かわされても、追いかけてはいけない。 追いかければ追いかけるだけ遠のいていく。 そっと、無表情に気のないふりをする。 すると、そっと、手のひらに納まってくれる。 納まったそれは、そっと微笑む。 しかし、その微笑みは虚空の彼方に消えていく。 残像だけが、脳裏に残る。 また、一からやり直しだ。 再び、虚空の彼方から、そっと、微笑みかけてくるのをねがう。 だが、微笑みかけてはくれない。 けたたましい笑い声が聞こえる。 口を大きく開け、腹の底から笑っているのだろうか。 掴んではいけない。 息を殺し通り過ぎていくのをじっと待つのだ。 しかし、待っても、なかなか通り過ぎない。 ぐるぐる回りを回っている。 気づかれてはいけない。 気づかれると、呑みこまれてしまう。
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2004.12.17
十六日に更新しようと思ったら、日が回って十七日になってしまいました。 現在の時刻は0時20分。 なかなか、思うように事が運びません。 これをして、あれをして、ああして、どうして、うーむと唸っているうちに一日が過ぎてしまいます。 時間って大切ですよね。 何故、時間って大切なのでしょうか? 誰か、偉い人が「時間は大切だ」と言ったからでしょうか。 私が、思うに、何かにしばられているから大切なのだと思います。 何かとは、何でしょうか? 物事全てではないでしょうか。 こうして、パソコンの画面を見ながら、キーボード呟いていることにも縛られています。 キーボードを叩く事にしばられ、睡魔にしばられ、考える事にしばられています。 こうして、しばられると、他の事が出来ません。 読書をしながら、テレビを観ながら、睡眠をとりながら、キーボードを叩くということは出来ません。 もし、それらが出来たとしても、まだ、まだ、他にすることが沢山あります。 まあ、これらのことは、睡眠を除けばしなくてもいいのですけれど。 では、生きていくうえで最も重要な食べることを考えみます。 栄養の摂取は生きていくうえで重要です。 サプリメントやなんかで済ませば時間の短縮になるのでしょうが、その、材料はいったい、どのようにして、出来るのでしようか。 時間のサイクルの中で、それたずさわる人たちが、作っているのです。 その作った労力を私たちは買って、生きているのです。時間を買って生きているといってもいいと思います。食べ物を作るという事は、時間がかかります。
ここまで、書いてきて、急に睡魔が襲ってきました。 他にも、したいことがあるので、よく、分からない文章になってしまいましたが、今日はこのホームページの更新はこれでおしまい。
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2004.12.15
刻一刻と時は刻まれ続ける。 こうしている間に僕達は変化している。 様々な色や形がが変化し、生まれ、また死滅していく。 小人達の世界では、時の番人が居る。 時の番人は、どっしり構えて、仁王立ちしている。 鉄の鎧をつけ、瞬き一つしない。 時の番人の後ろには、三角形をした屋根の大きな時計台がある。 大きな時計台は、ぜんまいで動いているのだろうか、一秒、一秒、時を刻み続けている。 それも、正確に。 なぜ、時の番人がいるのだろう。 僕は、確かめてみたくなった。 どうしたら、時計台の中に入れるのだろうか。 時計台の構造はどうなっているのだろうか。 はて?はて?
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2004.12.6
メールマガジンを更新しました。 螺旋階段は、今年で終了させようかと思っています。 来年から、新連載を考えています。 マグマグとeマガジンは現在、螺旋階段の同時進行で行っていますが、来年から、それぞれ違った小説の連載を考えています。 もしかしたら、このホームページに載せている小説になるかもしれないし、未公開の全く新しいものになるかもしれません。 それは、私にも分かりません。 そういえば、新札が手元に入ってきました。福沢諭吉さんです。 野口英世さん、樋口一葉さんはまだですが。 この新札、きらきら光っているところがあり、光の加減によって見えたり、見えなかったりするところが数箇所、裏側の鳥が、雉から、鳳凰?鶏?抽象的な鳥に変わりました。 私としては、以前の雉の方が好きなのですが。 後、百年もすれば、お札は残っているのでしょうか。携帯でお金が払える時代ですから、未来になるとお札は全て電子マネーになっているのかもしれません。 紙もなくなり、情報は、全てネットで得るようになるのでしょうか? あと、百年もすれば、どうなっているのか分かりません。 百年もすれば、私は、この世にいないと思うのですが。 いえいえ、もしかしたら、医学が発達して寿命が伸びているのかもしれません。 人の寿命はそもそも百二十歳ぐらいまでは、生きられるそうですからそのうち、百二十歳の老人なんてざらにいるのかもしれませんね。
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2004.12.4
最近、体調を崩しまして、下痢が続いていました。 トイレに行き少し落ち着くと、また、トイレに行きたくなり、トイレから出て、また入り、また出て、 また入りという繰り返しで、トイレの中で生活をしようかと思った程です。 睡眠もとれないし、お腹が痛いわ、で散々でした。 原因は何かと考えると、寝る前に、ピーナツを食べ過ぎたのがいかなかったのかもしれません。 正露丸を飲み込み、トイレとの往復でなんとか今は良くなりましたが、皆さんも体調にだけは気をつけてください。 |
2004.11.18 継続は力なりという言葉があるけれど、いったいどれだけの意味があるのだろうか。 意味など見つからない。 ただ、継続すれば、それなりになるということだけだ。 継続しなくたって、継続したって、それはどちらでもいいことのように思う。 毎日、毎日続けていたって年をとるだけである。 年をとることは継続である。 そう、生きているだけで毎日を生という継続をしていることになる。 継続すれば、生という力になるだろうか。 力にはならない。老いて、やがて、朽ち果てていく。 だが、継続する事によって、生きた証というのは得られる。 生きた証は、長ければ長いほど、それは、人の記憶に残る。 私たちは、生きれば何かしら、誰かと接触する。 誰かと、接触している時間が多ければ多いほど、それは、人に何かしらの影響を与える量が多い。 そうすると、人に影響を与える事を力とすると生という継続は力になり得るだろう。 だが、何をもってして力とするかによって、力とは変わってくる。 体力を力とすると、生という継続は、力になり得ない。 やはり、単純ではあるが、継続することに意味は見つからない。 意味など、見つけようと思ったって何も解決しない。 やはり、意味を見つけようと思うには、信じるしかない。 継続を力と信じていれば、継続は力になるだろうし、継続したって何も意味はないと思っていれば意味などない。 という事で、メールマガジンは、明日、発行しようと思っています。 どういうことだ?よく、分かりません。 メールマガジンは、不規則ではあるけれども、今の所、続いています。 力になっているのかな?
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2004.11.16 ここ、二三日で、めっきり寒くなりました。外に出ると、冷たい風が顔に当たり、体が、かちこちに凍ってしまいます。 こんな事では、冬はのりきれないと思ってしまうのですが、なんとか、今まで、冬はのりきっているので、なんとかなるでしょう。 寒いのは、苦手でして、どうもいけません。 寒い時、暖かい時の事を考えればいいのいですが、どうも、うまく、想像がつかず、南極でペンギンがちょこちょこ歩いている事を想像してしまいます。辺りを見回すと、真っ白な何処までも続く大地が広がっていて、息を吐くと息が凍ってしまうような世界がみえます。 ペンギンが唯一の救いでしょうか、ペンギンの愛らしい動作に心和みます。 それも束の間、猛吹雪の雪が身を真っ白にしてくれます。 こんな事ではいけないと思い、かまくらの中に入って、暖かいスープを飲みます。 過酷の中で飲む暖かいスープは体を芯から暖めてくれました。 ほっと、一息つき外を見ると、巨大なペンギンが私の方を見ています。 その目は、巨大で、何かいいたげな目をしています。 私は、どうですかと、スープを勧めました。 ペンギンはおいしそうにスープを飲むと、嘴を上に向け、何か声を発しました。 などと、考えていると、寒さが少し、和らいでいくような感じがします。 寒い時に、寒いことを考えると、少し、暖かくなるかもしれません。
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2004.11.12 ホームページに本のランキングを載せた。様々なジャンルの本の売れ筋が、 一目で分かるようになった。これは、便利。そして、買物も出来るとなれば、またまた、便利。 私自信、本は買うほうだから、自分のホームページで本が買えるとなると嬉しい。
さて、メールマガジンは更新したものの、どうも、しっくりこない。何故かっていうと、どうも最近、 話が、だらだらしてきてしまうからだ。どうも、まだ、終わりそうにない。 しかし、私みたいなメルマガ小説を読んでくださる方が、居るなんて、まだ信じられない。解除を忘れてるんじゃあないかと思ってしまう。 私は、私なりに、皆さんに楽しんでいただけることを念頭に置いて書いているのだが、稚文、駄文で、他の人のメルマガを読んでいただいた方がいいのではないかと思ってしまう。 だけど、読んでいただけるだけで読者の皆さんには感謝。
メルマガ以外に最近は物語を書いていない。ホームページの連載が止まっている。 追翼人という題の小説を考えているのだが、次期メルマガに公開しようかどうしようか迷ってしまう。もう少ししたら、この、ホームページに載せてみようと思っている。 そして、もし、今、ホームページに載せている物語で、次期メルマガに載せて欲しいというものがあれば、掲示板にでも書いていただきたい。
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2004.11.9 さて、ホームページを少し変更した。これから、書籍コーナーを作っていこうと思っている。 第一弾は野口英世。お札が新しくなったのだが、本屋へ行っても平積み所か、何処にあるか分からない始末だった。たまたま、私が行った本屋がそうだっただけかもしれないが。 だから、本屋で探さなくてもいいように、とりあえず、現在発行されている売れ筋を載せた。 まだまだ、本の数量は少ないけれど、これから、時間と暇があったら増やしていこうと思っている。せっかくお札が新しくなったんだから、このくらいの事はしないと。 そのうちに、ランキングも載せて、本は、雑誌以外本屋で買わなくてもいいようにしていこうかなと思う。 これは、私が読みたいと思った本を載せていくのでこのページを訪れる人には、おすすめできない。 独断と偏見の書籍だからである。
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2004.11.7 今は、マンデイーナイト。 明日からは月曜日となる。 今日という日は戻ってこない、明日という日は来るのだろうか。 さて、このところ、他のページを更新していない。 何故か? 更新しようとする気がしないからである。 私は、頭の中ですべてを処理してから、物事をやる事が出来ない。 何かをやろうと思い立ち、行動に移しながら考えていくのである。 何とも、要領が悪い。 小説なんて書くときは、あらかじめ、ストーリーを決めて書くではなくて、書きながらストーリーを考えていくので、今、メルマガで続いている螺旋階段は結末がどうなるか分からない。そのうちに螺旋階段は終了させようと思うのだが、いつになるのやら、見当がつかない。 毎日、毎日、メルマガを更新させられる方には頭が下がる。しかも、私と違い、内容が面白い。 そういう方は羨望の眼差しで見てしまう。
何かを、書くということは私にとっては凄く楽しい作業である。 でも、それは、書き始めてからの話で、書き出す前は、何も書きたくない。書くことが無い。 となってしまうのである。 一時期、メルマガも更新しない、ホームページも何も更新しない時期があった。 この、ホームページのトップが変わる前である。 小人達の話を載せていたが、私の小人は厄介にも他の騒ぎを起こして、このホームページの存在など忘れてしまっていた。この、小人達の話は今は載せていない。 透明の壁から帰って来られなくなってしまったのである。 私が、強制的にそうしたとも言っていいのかもしれないが。 さて、小人達の話は、どうでもいい。 明日は、平日で忙しくなる人も、そうではない人も、明日という日が良い一日であるように。 今日は、です。ます。口調ではない。 気分的に、です。ます。調になったりするので自分でも面白い。
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2004.11.6 六月は、何故水無月と言うのか? 旧暦は一月遅れで、現在の六月は旧暦七月となり、梅雨も明けて水無月という説があるそうです。今年の七月は、あまり雨は多くなかったけれど、昨年は、雨ばかり降っていたような気がします。水無月は、そう言われても、まだ、しっくりきません。 昔の人も、六月に水無月というのは、おかしいと思っていた人もいたのではないかと思います。
今は、十一月です。いきなり、六月の事を書いてしまいました。
ここの枠だけ見ると、何故、六月と思われるかもしれませんが、下の枠を見れば納得してもらえると思います。 さて、今日は、土曜日です。サタデーナイトです。 サタデーナイト?って言葉が使われますが、マンデーナイトや、サンデーナイトとは聞きません。 何故、土曜日ばかり夜がくっつくのでしょうね。 土曜の夜っていう事でしょう? 土曜の夜は特別なのでしょうか。「明日は、日曜で休みだし、今日の夜は遅くまで起きていよう」ってな感じなのですかね。金曜の夜っていうと何だか、胸騒ぎが? サタデーナイトって映画でありましたよね、サタデーナイトフィバー あれで、言うようになったのかもしれませんね。「土曜の夜は、はじけようぜっ」ていう感じなのでしょうか。金曜の夜は?多分この世で居てはならない者が遊ぶ時のような感じがします。 これって、映画の所為ですかね。
では、今日は土曜日。秋の夜長で夜更かしする人も、明日、仕事で早起きする人も、仕事の真っ最中の人もサタデーナイトを過ごしてください。
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2004.11.4 十一月は霜月です。 霜月と言うと霜がおりて辺りが真っ白でとても寒いイメージがします。 最近めっきり寒くなりました。 朝は、寒くて布団から出るのが億劫になりつつあります。 私は、とても寒いのが苦手でして、少し寒いと体がかちこちになって動きがとても硬くなってしまい、何も出来ません。
そういえば、霜月、師走って覚えさせられなかったですか。 睦月、如月、弥生、卯月、皐月、水無月、文月、葉月、長月、神無月、霜月、師走。 何とか、思い出せました。 これって、覚えていても、あまり役に立ちませんね。 一月、二月、三月ってあるのですから。 でも、なんだか、こうして月を現す言葉は風情があっていいじゃあないですか。昔は、こう言っていたのですね。十月なんて、神様が出雲に皆、集まるから出雲だけは、神有月って言うから、面白いです。でも、何故、水が無い月が六月なんでしょう。梅雨なのに。 水が無い月っていう意味ではないと思うんですが。 そこら辺のところは、調べます。 でも、今は、何だか、調べる根気が無くて次にします。 寒いので。 あれ、今日は何故か語尾がです。ます。になってしまいました。
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2004.11.3
今日は文化の日で祝日であった。 「自由と平和を愛し、文化をすすめる日」だそうである。 そして、この日は明治天皇の誕生日でもあったそうだ。 それなのに、今日は、仕事という人が多かっただろうと思う。 私は、「休みの日は、休もう」という考え方であるので、休日の日に何かの仕事があると不機嫌きわまりなくなってしまう。 「だいたい、何のための祝日だろう、そんなことでは、祝日に失礼というものだろう」 と言いたくなってしまう。 だが、皆が皆、私みたいな考え方であると、生活が成り立たなくなってしまう。 電気が止まり、交通機関が止まり、テレビも放映されない。店も開いていないので買物も出来ない。 何も出来ない。 という事になってしまう。 これでは、困る。 だから、私たちは、何かの為に仕事をしている。 一人、仕事で欠員が出れば、それは、世の中の人が困るという事になるだろう。 皆、こういった考えでいれば休みの日だろうと休む気にはなれない。 だが、実際は、「人なんて、組織の中の歯車の一つでしかない」と思っている人も大勢いるのだから、休みは休むのが当然だろうってなってしまうのである。
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2004.11.2
トップページにWEB時計を設置した。 時計は、基本的に好きである。 特に、アナログ時計は、針が時を刻み続けてくれる。 一瞬で文字が見え隠れするデジタル時計と違い、アナログ時計は、動く軌跡が見て取れる。 その軌跡は、何だか、動いているぞ、という、生命感のようなものを感じ取れ、趣がある。 「今何時?」と聞かれると、デジタル時計は、何時何分と答えてしまうが、アナログ時計は、何時何分前、だとか、正確には、十三分なのに、十五分と答えてしまう事がある。 時が分かると言う点では、デジタル時計も、アナログ時計も同じなのだが、アナログ時計はデジタル時計と違って少し、いい加減な感じがする。 その、いい加減さが、機械でありながら、どことなく愛着をわかせてくれるのである。 だからといって、デジタル時計が嫌いというわけではない。デジタルには、デジタルの良さ、アナログにはアナログの良さというものがあるだろう。 以前は、デジタルと、アナログの両方の機能が着いた時計をはめていたが、その、時計が壊れてからというもの、アナログ時計にした。 アナログ時計だけというのは良いのだけれど、何故か、デジタル表示だけの時計というのは、しっくりこない。
私は、腕時計は、ほとんど、外さない。 寝る時も、風呂に入る時も、何処に行こうと、何をしようと。 いつでも、時が分かるというのもあるのだが、体の一部となってしまっているのである。 ふと、時計を見ると、時計は、文句を言わずに働き続けていてくれる。 時の重みを腕に感じさせてくれる時計にねぎらいの言葉一つでもかけて上げたくなってしまう。
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2004.11.1
時が経つのは早いもので、今日は十一月一日。 今年も残すところ、後、二ヶ月となってしまった。 早いものだ。 そういえば、まだ、メールマガジンの発行をしていなかった。どうも、メルマガの発行は不定期になってしまう。せっかく、私が書くような小説を読んでくださっている読者の人に失礼だろう。 もう少し、定期的に発行出来ればいいのだが、なにしろ、根が不精だから.。
言い訳をしても、仕方がないとは思うのだが、とにかく、明日は、しっかり、確実に、発行するとしよう。
そういえば、発行といえば、新札が今日発行された。1000円札が野口英世、5000円札が樋口一葉の肖像だ。別に、肖像なんて誰でもいいじゃないという感じなのだが、これから、お世話になる顔だから、そんなことも言ってはいられない。 女性で初めて、日本札の肖像になった樋口一葉。新渡戸稲造よりは、幾分、知名度があるかもしれない。私の、記憶の片隅でも、「樋口一葉、たけくらべ」ということぐらいは分かったのだから。 だが、小説も読んだ事がないし、どんな人物という事までは知らなかった。 けれど、今日、テレビで、樋口一葉のことについて放映していて、その人物像について、とても興味が沸いてきた。 なんといっても、二十四歳という若さで亡くなっている。この事については、とても、驚きだ。 そして、もう一つ、驚きなのは、十一歳で、学校を辞めさせられて、あまり、高等な教育を受けていないというのに、文豪をうならせるような小説を書いたという事である。 短い人生ながら、内容が濃いとても、凝縮された人生のような気がする。 樋口一葉、なんだか、とても、魅力的なのだ。 樋口一葉のことについて、勉強をしたくなってしまった。 五千円札発行という事で、本屋にも、特集がくまれている事だろうし、この機会に、本でも買おうか。ああ、そういえば、別に本屋に行かなくたって、この、ホームページで、買えるんだった。 宣伝になってしまうような気がして、こういう言葉は使いたくないのだが、まあ、あまり、私の書いた物などみてもらえないから、このぐらい書いてもいいだろう。
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2004.10.31自分のサイトのトップページを客観的に眺めていると、もの寂しい感じがしてならない。色のせい だと思うが、これが、今の心の現われとでもいうのだろうか。私が、ページの色によく使う、紫とい う色は個人的に好きである。紫という色が好きな人の性格判断では、美意識が強くうぬぼやで、 その反面、二面性があり、臆病で感性に優れていて、芸術家に多いタイプだそうである。 一人よがりで、孤高を好むキザな奴といいかえてもいいだろうと思う。 その辺のところは「 いつまでもいつまでも」と、「透明の向こう」という題にも現れているのかもしれ ない。 このホームページは、誰もが見ることが出来るが、誰も見ないページといってもいい。。 それは、紫という色が好きなことに、よりそっているのかもしれない。 だが、実際問題としては、言い訳で、このページがあまりにも面白くないということもあるだろう。 「それは、それで、仕方がない、紫的に、孤高になればいいのさ」と心の声が聞こえてくる。 だが、これでは本当は、駄目なのであろう。皆に楽しんでもらえるサイトを作らなければ。 だが、それは出来ない。 紫という色が好きだという事ではないが、それが出来るのならば、いまは、うだつのあがった生 活をしているのだろうから。 |