「よう。」 二人はお互いの顔を見ると互いに手を上げた。 「参ったな、最近、体力が落ちて三歩走るともう心臓がバクバク言うんだ。」 「それは、運動不足だよ君。」 「いやー、運動不足って言ったってさ、前までにはこんなことはなかったからね。」 「それは、病気だよ。医者に診てもらった方がいいのじゃあないかい。」 「いや、単なる運動不足さ、最近外に殆ど出歩かないからな。」 「医者に診てもらうのがそんなに嫌かい。」 「そうではないのだが、ただ、単に運動不足を認めたく無いだけだよ。」 「ほう、今日は、素直だね。」 「いつも僕は素直さ。ところで君は、運動不足じゃあないのかい。」 「おいらは、毎日、散歩にジョギングをしているからね、運動不足じゃあないさ。」 「へー、それは、体力があるじゃあないか、この前話した、体力があるかないかは、やはり、体力があるほうがどう考えたって、 いいよな。健康だしさ。」 「そうとは、限らない。」 「なんで、君は体力をつけるために走っているのじゃあないのかい。」 「いや、体力をつけようとかつけないとか、関係ないんだ。ただ、気分が良いから走っているにすぎないよ。」 「それならば、結果として体力がついてくるんじゃあないのかい。健康に良いし。僕も走らないといけないな。」 「君は、走りたくないから走らないのじゃあないのかな、それに、運動をしたくないから運動をしないのじゃあないのかい。」 「いや、違うね、運動をしたくても、テレビを見たり、パソコンをいじったり、音楽を聴いたりとやることが多くてね。」 「運動よりテレビやパソコンをとっているからやはり、運動したくないだけだね、それは言い訳っていうんだ。」 「言い訳じゃあないよ。元々運動は好きだからね。ただ、パソコンやテレビを見ているとどうしても、運動するまで時間がないん だ。」 「それなら、それでいいじゃあないのかい。そもそも、体力をつけるために運動するなんておかしいよ、運動選手じゃあないかぎ りね。」 「いやー、やはり、健康が気になる。もし、病気になった時、体力がなかったら病気に負けてしまうものな。」 「体力があれば、病気に勝てると君は思っているのかい。」 「そうさ、体力があるのと、ないのとでは、やはりあった方が病気に勝てるのじゃあないのかな。」 「おいらは、そうは思わないな。体力って言われても漠然としていすぎないかい。力がある人が体力があるのかい。それとも、 長距離を早く走ることが出来る人が体力があるのかい。短距離を早く走れる人が体力があるのかい?」 「全部、当てはめ、総合的に判断してさ。」 「それならば、動物と人間はどうだい。」 「うーん。確かに、馬などは、人間より全ての体力に勝っているな。でも、人より脆いね。 サラブレットなんて、骨折しただけで、あの世行きって事があるね。でも、人間と動物を比較するのはおかしいんじゃあないのか い。」 「人も動物さ。」 「うーん。じゃあ、運動は、してもしなくてもいいのかな。」 「運動をしなくてもいいというより、適度に運動をした方がいいさ。でも、身構えて運動をする必要なんてないんじゃあないか な。」 「おいらは、体力をつけるより精神力があった方がいいと思うんだ。」 「おー、なるほど、気力かい。確かに病は気からと言うものな。」 「そう、体力は、精神力とつながっているのではないのかな。」 「さあ、どうだろう。」 「おっといけない、もうこんな時間だ。この頃は日暮れが早いからな。じゃあ、続きは今度だね。」
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