2004.1.17

(ゴロゴロ)






「もう、年が明けてから二週間過ぎたね。」

「それが、どうしたんだい。」

「まあ、どうしようもしないんだけどさ、日が経つのが早いなと思ってさ。」

「それは、仕方がないよ、日が昇り日が暮れるその繰り返しだもの。」

「でもさ、なんだかね、まだ、正月気分が抜けないんだ。正月は食べて寝て食べて寝ての繰り返しだっただろう、何か、まだ、何
事にもやる気がおこらなくてね。」

「なんでやる気がおこらないんだい、おいらは、いままで以上にやる気満々だよ。」

「だって、正月のような生活を毎日遅れたらいいのになと、思ってしまうんだ。炬燵に寝転んでみかんを食べて眠くなったら寝る
というような生活をね。」

「君、そんなので楽しいかい。それでいて気分がすぐれるかい。」

「うーん、楽しいような楽しくないような。でも、のんびり生活が懐かしいというかね。」

「それはだよ、普段、正月のようにのんびりしていないからのんびりしたいと思うんだよ。」

「そうかな、僕はいつものんびりしているけどね。」

「正月ほどではないだろう。君はただ、寝て食べて、寝て食べての繰り返しがそんなにいいのかい。寝て、食べてばかりだと、
体にも悪いし、何しろ、面白くないだろ。」

「そうかな、寝て、食べては面白くはないけど、楽だよ。」

「本当にそう思うのかい、君は、寝て食べてばかりだと何かをしたいと思わないのかい。」

「確かに、寝てばかりいると、何故か何かいいことないかなと考えてしまうね、楽しい事はないかと、体を動かしたくなる。でも
ね、外は寒いし、やはり、部屋でゴロゴロしていようと思うんだよ。」

「でも、君は本当は、寝て食べてばかりいないんだろう、テレビを観たり音楽を聴いたりしているんじゃあないのかい。」

「うん、そうだ、そのとおりだよ。」

「じゃあ、部屋でゴロゴロしていないじゃあないか、目を動かしているし、耳も動かしている。」

「いや、あのね、部屋で寝転んでテレビを観たり音楽を聴いていることがゴロゴロしているというんだよ。」

「まあ、確かにそうと言えないこともないよね。でも、体の一部は使っているわけだろう、それにテレビを観ている。観るって動詞
だから、体は動かしているんだ。皆、部屋でゴロゴロしているというかもしれないけれど、おいらは、部屋でゴロゴロしていると聞
いて想像するのは、カーペットの上に寝転んで体をローリングさせている事を想像するんだけどね。」

「僕は、カーペットの上で寝転んで体をローリングさせるのは、運動をしていると思うのだけどね。」

「そうかい、でも、何にしても体を動かしているということになるね。」

「何にしても体を使っているというのが正確じゃあないのかい。」

「そうかもしれないね。」

「そうか、それだから、ついつい部屋でゴロゴロしてしまうんだ。運動したいと思っても適度に体を使っているから結局、外に出
ないんだ。」

「そうかな、それは、気分的な問題じゃあないのかい。外が寒いのと部屋の中に居るのがどちらがいいか天秤にかけて結局、
部屋の中に居るのがいいと思うんじゃあないのかな。おいらは、外に出た方が、気分的にもすぐれると思うんだけどね。」

「そうかい、僕もそうは思うんだけど、なかなかね。でも、これからは、外に出る事にするよ、外に出て犬のようにあちこち駆け
回るのさ。」

「そんなに、極端にしなくてもいいと思うよ。そんなに極端にしたらすぐ、挫折してしまうと思うからね。適度がいいんだよ。部屋
の中にいると外に出たくなるし、外に出ると部屋の中に入りたくなるから、気分にしたがって適度にするのがいいんだよ。」

「そうかい、何事も適度がいいのか。じゃあこれからは適度に過ごすとしよう。寒いから、もう、帰るとするよ、気分に従ってね。」

「そうかい、君のは極端だと思うんだけどね。」



外は寒いのですが、部屋でゴロゴロばかりしていられませんね。
やることはやらなければいけないし。
これから、さらに寒くなると思いますが
寒さにまけないで外に出たいものです。


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