2004.9.18

(普通ということ)



「やあ、久しぶり」

「久しぶりだね」

「この頃調子はどうだい」

「良くもなく、悪くもない、君はどうだい」

「僕も君と同じように普通さ」

「おいらは、普通とは言っていないぞ」

「何言っているんだい、君は良くもなく、悪くもないと、さっき言ったじゃあないか良くもなく悪くもないということが普通じゃあない
のかい」

「普通とは、いったいどんな状態なんだい」

「だから、君が言ったように良くもなく、悪くもないというのが普通なんだよ」

「そうかい、おいらが言った事が普通なのか、知らなかったな」

「そんな事も、知らないのかい」

「知らないな、だって、常に調子が良い人は、調子が良い事が普通だろう。逆に常に調子が悪い人は調子が悪い事が普通って
事にならないかい」

「うーん、そう言われればそんなような気が、でもさ、君が言うように、常に調子が良い人や
常に調子が悪い人なんているのかい、考えられないな、水戸黄門の歌にもあるように人生、楽ありゃ、苦もあるさということが
やはり、普通だよ」

「いや、それは、君の基準だろう、中には常に調子がいい事が普通で、たまに調子が悪くなると今日は普通じゃあないというこ
とにならないかい、逆に常に調子が悪い人が少し調子が良いと、普通じゃあないということにならないかい」

「そう言われればそんな気が、でも、君が言っている調子が良い、悪いだって、本人の判断基準でしかないじゃあないのかい」

「それは、そうさ、人によって調子のいい度合いや悪い度合いが違うもの」

「ならば、君が言った、悪くもなく、良くもなく、なんて言葉は、正確に伝わらないんじゃあないのかい」

「別に伝わらなくたっていいさ、本人の判断基準で判断してもらえばね、だいたい、医者に状態を言うわけじゃあないんだから」

「うーん、ならば、普通って言ったって良いじゃあないか、聞いた人の判断だからさ」

「まあね」

「じゃあ、君が言った事は撤回だね」

「いいや、君が思う普通とおいらが思う普通は違うから撤回しないし、する必要がない」

「ならば君が思う普通って何なんだい」

「常に普通じゃあない事」

「それならば、良くもなく、悪くもないも一緒じゃあないかい?常に普通じゃあないんだからさ」

「違うさ」

「いや、同じだね」

「まあ、いいよ、それは、君の考えだから」

「本当にいいのかい」

「いいさ、君がそう考えるのならば、きっとそうなのだろうから」

「つまらないの、君は普通じゃあないよ」

「それが普通さ」



夏が終わり秋へと移行していく季節ですね。
季節の変わり目です。
はっきりとは変わりませんが徐々に変化していきます。
私達も徐々に良い方に変化していくといいのですが。







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