２００４．１０．８

「やあ」

「やあ、最近朝晩、寒くなったね」

「そうかい、朝晩はちょうどいい気候だよ」

「そうかい、おいらは、寒いけれどね」

「そんなこと言っていたら、冬過ごせないよ」

「過ごせるさ、冬は寒さ対策をしているからね」

「今の時期は特に対策が必要ないからいいね」

「まあ、そうかもしれないね」

「ところでさ、この前からうやむやになっていた機能とデザインの違いだけどさ、やはり、僕は、デザインを重視するべきだと思う
んだ」

「ああ、そのことね、そうだな、おいらは、どちらでもいいよ、機能が良くたってデザインが良くたって」

「本当に君はそう思うのかい」

「ああ、だってさ、機能とデザインていったて、たいして変わらないんだよ、電化製品なんて値段が同じなら機能はだいたい変
わらないだろう、それに、デザインっていったって、大体同じなんだよ」

「はあー、そんなことないよ、各メーカー色々な違いがあるじゃあないか、デザインといっても、同じ製品で様々な色が選べるん
だよ、色々な形の物もあるしね」

「まあ、そうだろうね、でもさ、例えばテレビなんて、綺麗に写って音が出ればいい。そう考えるとスピーカーとテレビの画面が
あればいい。写りの綺麗さなんて、値段を出せば綺麗なものが写るし音だって値段をだせば、良い音が出る。それに、見るこ
とができれば良いっていうだけならば、安い物で事足りる。デザインなんて、画面とスピーカーがついているんだから、あまり
変わるものじゃあない。そんな機能やデザインにこだわる必要ないんじゃあないかな」

「そんなことないよ、テレビは、今や、ブラウン管、液晶、プラズマってあるだろう、液晶やプラズマテレビは薄いしね、ブラウン管
のテレビと比べたら、写りも、機能も、デザインだって月とスッポンのスポンジさ」

「はあ、君は、おいらの言う事を聞いていないのかい、テレビは、値段を出せば良い物になるんだよ、逆に安ければ高い物に
比べたらそれは、機能は劣るさ、プラズマや液晶のテレビとブラウン管のテレビと値段は明らかに違うだろう。でも、薄さや、厚
さ、重さの違い、色の違い、はあるけれど、画面とスピーカーは変わらないんだ、それは、テレビにとって必要不可欠なものだ
からね」

「じゃあさ、昔のテレビなんてリモコンもなくてダイヤル式だし、白黒だし、今買おうと思ったって買える物じゃあない。でも、デザ
インは明らかに今のものと違うじゃあないか。昔のデザインの方が趣があって良いという人だっているんじゃあないかな」

「だから、今では、そんなテレビは買えないからいいんだよ。それに、君は昔の白黒のテレビで見たいと思うかい」

「ああ、思うね」

「そうかい、ならば、昔のテレビで見ればいいさ、そのかわり、機能は不便なものさ」

「まあ、デザインをとるならば昔だろうね、それで、機能が良かったら申し分ないんだけどね」

「そうかい、デザインなんて、人の価値観に由来する事がおおいだろう、丸い形が好きな人がいたり、四角い形が好きな人も
いるし、色なんて、人それぞれ好き嫌いがあるんだからね」

「それは、そうなのだが、やはり、センスっていうものがあるだろう。」

「そうかな、センスって、それは価値観だからね」

「でも、誰もが好きな物、嫌いな物ってあるだろう」

「ないね、人それぞれだから」

「じゃあさ、汚い話で悪いんだけどさ、排泄物なんて誰もが嫌いだろう」

「ああ、それはそうだが、それはデザインじゃあなくて、五感に訴えかけるものだからね」

「誰もが、嫌いな形や色さ」

「そんな事はないよ、それは、臭覚に訴えかけるから、見た目じゃあ分からない、味噌なんてある意味、色や形が似ていると
思うんだけど」

「うーん、たしかに」

「でも、人が好きな形や嫌いな形って色々あると思うんだけどな」

「あったって、なくたってどちらでもいいじゃあないか」

「そうかな」

「そうさ」

「じゃあ、人それぞれっていうことでいいんだね」

「さあね、何とも言えないよ」

「まあ、今回は終わりとしよう」

「じゃあ、今度ね」

「あっそうだ、今度は、新しい物は良いのか悪いのか話そうよ」

「機能とデザインの違いと変わらないような気がするけれどね」

「そんなことないよ、新しい発見があるかも」

「ないね」

「そう、断言するなよ、楽しみがなくなるじゃあないか」

「じゃあ、こんどね、気が向いたらだけれど」

「そうこなくては」

「じゃあ」

　　

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